“兜町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かぶとちょう50.0%
かぶとちやう38.9%
かぶとてう5.6%
カブトチョウ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兜町かぶとちょうの裏にまだ犬のくそがあろうという横町の貧乏床で、稲荷いなりの紋三郎てッて、これがね、仕事をなまけるのと、飲むことを教えた愛吉の親方でさ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしが何かの話の工合で、先方の父親に兜町かぶとちやうの景気を一寸うはさした時、若者が露骨にいやな顔を見せたことも、わたしは見逃みのがさなかつた。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
あのやうに乞食よばはりしてもらふ恩は無し、龍華寺はどれほど立派な檀家だんかありと知らねど、我があねさま三年の馴染なじみに銀行の川様、兜町かぶとてうよね様もあり、議員の短小ちいさま根曳ねびきして奥さまにとおほせられしを
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今般左ノ者発起人ト相成、海運橋兜町カブトチョウオイテ、第一国立銀行ヲ創立シ、ヒロク事ヲ行ワントス。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)