“兜帽”の読み方と例文
読み方割合
かぶとぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
再び小銃に弾をこめたジャン・ヴァルジャンは、その将校をもねらい、その兜帽かぶとぼうを兵士の兜帽と同じ所に打ち落とした。将校もたまらずにすぐ退いてしまった。
ある夏ロンドンで珍らしい暑い日があった。兜帽かぶとぼうを冠った消防夫に列んで子供が頭から水管の水をかけて貰っていたのはやっぱり斯ういう建壊しのあとの空地だった。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一人は白い背広を着た平林大尉、一人は軍服に兜帽かぶとぼうをかぶった鳥尾軍医、もう一人は白いターバンを頭に巻いた、見知らないインド人だった。英夫の兄は出迎えに来ていないらしかった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)