“かぶとぼう”の漢字の書き方と例文
語句割合
兜帽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い娘のようなほお、腕にかかえた剣、蝋油ろうゆをぬった口髭くちひげうるしぬりの兜帽かぶとぼう、それにまた、金髪、大きな青い目、得意げな傲慢ごうまんなきれいな丸い顔つきで、マリユスとはまったく反対だった。
暴徒らはふいに、近くの屋根の上に日光に輝く一つの兜帽かぶとぼうを見いだした。ひとりの消防兵が高い煙筒に身を寄せて、偵察ていさつをやってるらしかった。その視線はま上から防寨の中に落ちていた。
雨の中に炬火の光で照らされた彼らの兜帽かぶとぼうは、屋根の上を行ききしていた。同時にテナルディエは、バスティーユの方に当たって、低い東の空がほのかな青白い色に痛ましく白んでくるのを見た。