“漆”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うるし96.9%
しっ1.0%
ウルシ1.0%
うるま0.5%
しち0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は暫し茫然として立ちたりしが、ふと油燈ラムプの光に透して戸を見れば、エルンスト、ワイゲルトとうるしもて書き、下に仕立物師と注したり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
川の縁には若樹のうるしが五六本立つてゐて、目も覚める程に熟しきつた色の葉の影が、黄金の牛でも沈んでゐるやうに水底みづそこに映つてゐた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
魚の骨みたいに体には肉がないし、しじゅう水ッぱなはすすっているし、無精ぶしょうで、うす汚いこと、仕事場のうるしベラや、の土や
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
罪の深い悪病のいたずらか、その髪の毛だけを天性のままに残しておいてうるしの垂れるように黒く、それを見事な高島田に結い上げてありました。
それからその着物と言うたらば垢とバタでですな〔もって〕、黒くうるしのごとく光って居ると、こう言うとその娘の福相を現わして居ることになる。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
南谷は今以て人形町に店があるがきんちゃくがしっくいで入口に出来ていたので俗にきんちゃくの勧工場ともいっていた。
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
二丁目の海老屋など一つ思い切って、本建築の時には昔の足袋屋らしくしっくいの大海老でも軒へつけては如何いかん
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
「ところが、不思議なことには、外に入口といっては、全くないのです」司法主任が引きとって「窓には、鉄格子がはめてあります。天井はしっくいで塗かためてあります。床板にも異状はありません。といって、この部屋には、ごらんの通り、戸棚も押入れも何もないのですから、何かの蔭に潜伏していたという想像は、全然不可能です」
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
盗、畏震イシンシテ、速ヤカニアナヲ出デ、相顧ミテ、モノヲ云ワントスレバ、クチハ皆、ウルシニ閉ジラレテ開カズ、手ノ玉帯ヲ見レバ、各〻、怖ロシゲナル巨蛇キョダツカミテアリシト。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
マユウルシニテ百入塗モモシオヌリタルゴトクニシテ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父は久米の押領使おうりょうしうるま時国ときくに、母は秦氏はたしである。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)