“漆(しっ)” の例文
南谷は今以て人形町に店があるがきんちゃくが漆(しっ)くいで入口に出来ていたので俗にきんちゃくの勧工場ともいっていた。
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
漆(しっ)くいで塗かためてあります。床板にも異状はありません。といって、この部屋には、ごらんの通り、戸棚も押入れも何もないのですから、何かの蔭に潜伏していたという想像は、全然不可能です
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
二丁目の海老屋など一つ思い切って、本建築の時には昔の足袋屋らしく漆(しっ)くいの大海老でも軒へつけては如何(いかん)。
新古細句銀座通 (新字新仮名) / 岸田劉生(著)