“漆桶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うるしおけ66.7%
しっつう16.7%
しっとう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つぶやきながら、膝をかかえていると、おびただしい馬の列が、背に漆桶うるしおけをつけて、何十頭か数も知れないほど、ふもとから追われてのぼって来た。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しかるについ両三日前に至って、美学研究の際ふとその理由を発見したので多年の疑団ぎだんは一度に氷解。漆桶しっつうを抜くがごとく痛快なる悟りを得て歓天喜地かんてんきちの至境に達したのさ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かく漆桶しっとうを抜くがごとく自転悟を開きたる余は今例の監督官及びその友なる貴公子某伯爵と共にくつわつらねて「クラパムコンモン」を横ぎり鉄道馬車の通う大通りへ曲らんとするところだと思いたまえ
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)