“疑団”の読み方と例文
読み方割合
ぎだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去れど過去十年においてすら、解きがたき疑団ぎだんを、来る一年のうちに晴らし去るは全く絶望ならざるにもせよ、殆んど覚束おぼつかなき限りなり。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「あゝ藻西太郎は罪無きに相違なし」と呟き「罪なき者が何故に自ら白状したるや」と怪み、胸に此二個の疑団ぎだん闘い、微睡まどろみもせず夜を明しぬ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
疑団ぎだん多き事件に就き取調べ候処、著述家の中には斯様かやうなる事実の有り得べきことを疑ふ者少からず候へども