“疑懼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎく94.7%
ぎぐ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜと云ふに、僕の願にジユリエツトが応ぜないかも知れないと云ふ疑懼ぎくは、どの点から見ても無いからである。此女には夫がある。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
矢島優善やすよしは前年の暮に失踪しっそうして、渋江氏では疑懼ぎくの間に年を送った。この年一月いちげつ二日の午後に、石川駅の人が二通の手紙を持って来た。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼のかすかな疑懼ぎぐは、あの日と同じ気持でいる旧主であった。一旦いったんの約定を固く守って、みずからに死をかけると同時に相手方にも死を求めている気持だ。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
小僧孝吉の悧巧さに引付けられたのと、妙にその自信あり氣な調子に、一脈の疑懼ぎぐを感じたのです。