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疑懼
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ぎぐ
ふりがな文庫
“
疑懼
(
ぎぐ
)” の例文
彼のかすかな
疑懼
(
ぎぐ
)
は、あの日と同じ気持でいる旧主であった。
一旦
(
いったん
)
の約定を固く守って、みずからに死をかけると同時に相手方にも死を求めている気持だ。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
小僧孝吉の悧巧さに引付けられたのと、妙にその自信あり氣な調子に、一脈の
疑懼
(
ぎぐ
)
を感じたのです。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
実に聞き取りにくい言語を
弄
(
ろう
)
しまして、何か
昂奮
(
こうふん
)
しておる、この折衝に小ひとときを費しましたでしょう、つまり、欺かれるのではないかと
疑懼
(
ぎぐ
)
するのでした、な
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
思いに
疑懼
(
ぎぐ
)
がきざして来ると、黙っているのはなお心細くなる。高倉は自然に歩調をおとしていた。それとなくもう一度相談してみたかった。けれども彼が云いださないうちに鋸屋が何か
喋
(
しゃべ
)
っていた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
“疑懼”の意味
《名詞》
疑 懼 (ぎく)
うたがいおそれること。
(出典:Wiktionary)
疑
常用漢字
小6
部首:⽦
14画
懼
漢検1級
部首:⼼
21画
“疑懼”で始まる語句
疑懼心