“うるしおけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
漆桶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、朝成の眼のまえに、例年のとおり十匹の伊達絹だてぎぬと、一げの漆桶うるしおけなどの土産物をならべた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と迷った目をして、まだまだどっちを眺めても真暗な、漆桶うるしおけの中みたいな天地を見廻していた。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今にも戦争が始まる、織田軍が侵入してくると、昼ながら堺の殷賑いんしんもまるで墓場のようにさびれているのに、塗師ぬしの亭主だけは、きょうも漆桶うるしおけと共に、ぽつねんと、薄暗い店に坐っている。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)