“殷賑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんしん93.3%
にぎはひ2.2%
にぎわい2.2%
はんじょう2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本一の都、殷賑いんしんを極めた江戸の大町人達が、手もとに集まつて來る黄金を、何處に隱して置いたか、考へて見てもわかることです。
彼はいたへればすべて知らず、町の殷賑にぎはひながりて、何方いづれを指して行かんとも心定らずしばらく立てるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それも日本橋寄から仲通へ掛けた殷賑にぎわいで、西河岸橋を境にしてこなたの川筋は、同じ広重の名所でも、朝晴の富士と宵の雨ほど彩色が変って寂しい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
誠に目を驚かすばかりの殷賑はんじょう、昼は犬を連れて氷河のそばで five o'clock tea、ホテルの給仕バレエ小蒲団クッサンを持たせてブウシエの森でお仮睡ひるね