“殷紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんこう50.0%
いんこう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其幅は極めてひろし。蒸氣の此流を被へるものは火に映じて殷紅あんこうなり。四圍は暗黒にして、空氣には硫黄の氣滿ちたり。
薔薇ばら、大方は散りて殷紅あんこう色の花が一、二輪咲残つて居る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ふ。こゑさへ、いろ暖爐だんろ瓦斯がす颯々さつ/\霜夜しもよえて、一層いつそう殷紅いんこうに、鮮麗せんれいなるものであつた。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
暖炉だんろ瓦斯がす颯々さっさつ霜夜しもよえて、一層殷紅いんこうに、鮮麗せんれいなるものであつた。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)