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殷紅
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あんこう
ふりがな文庫
“
殷紅
(
あんこう
)” の例文
其幅は極めて
闊
(
ひろ
)
し。蒸氣の此流を被へるものは火に映じて
殷紅
(
あんこう
)
なり。四圍は暗黒にして、空氣には硫黄の氣滿ちたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
薔薇
(
ばら
)
、大方は散りて
殷紅
(
あんこう
)
色の花が一、二輪咲残つて居る。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
熔けたる
巖
(
いはほ
)
の山腹を流れ下るさま、血の創より出づる如し。嶺の上に片雲あり。その火光を受けたる半面は
殷紅
(
あんこう
)
なり。されど此偉觀の我眼に入りしは一瞬間なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
葡萄圃は多く熔巖に
掩
(
おほ
)
はれ、父とわれとの立てる側なる岩は其光を受けて
殷紅
(
あんこう
)
なり。寺院の火海の中央に漂へるさまはノアの船に異ならず、その燈の未だ滅せざるが微かに青く見えたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
殷
漢検1級
部首:⽎
10画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画
“殷紅”で始まる語句
殷紅色