“にぎわい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
77.8%
賑合11.1%
殷賑11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて年は暮れたり。画工は正月の松飾まつかざり整ひたる吉原のくるわ看客かんかくを導き、一夜明くれば初春迎ふる色里のにぎわいを見せて、ここにこの絵本を完了す。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日露戦争凱旋がいせん当時、此丘上おかのうえに盛大な師団招魂祭しょうこんさいがあって、芝居、相撲、割れる様な賑合にぎわいの中に
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
平作やお米がおどる彼等が夢の中にも、八幡の賑合にぎわいは夜すがら海の音の様に響いて居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
それも日本橋寄から仲通へ掛けた殷賑にぎわいで、西河岸橋を境にしてこなたの川筋は、同じ広重の名所でも、朝晴の富士と宵の雨ほど彩色が変って寂しい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)