“酔”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
39.2%
よい16.8%
12.7%
えい10.4%
7.1%
ゑひ5.6%
よっ3.0%
よひ1.9%
すい0.4%
のん0.4%
(他:7)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“酔”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸32.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
通りがかりのぱらいが、酔いもさめきった青い顔をして、次第に崩れゆく東京ビルを呆然ぼうぜんと見守っていた。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二人はステッキをふったりつつみをかかえたりまた競馬けいばなどでって顔を赤くしてさけんだりしていました。
二人の役人 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しかしその顔とその着物がどうはかなく変化し得るかをすぐ予想して、よいが去って急にぞっとする人のあさましさを覚える。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
省三はめしの時にみょうな好奇心から小さなコップに二三ばい飲んでみた葡萄ぶどう酒のよいほおに残っていた。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
衝立ついたての後から、その途端に、腰もしっかり定まらない一人のいどれが、扮装ふんそうしてひょろりと起って来た。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又「あゝ見惚みとれますねえ、お前さんの其の、品の良いこっちゃなア…あゝ最う十分にいました、もしおやまさん/\」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
瓢箪ひょうたんえいを飾る三五の癡漢うつけものが、天下の高笑たかわらいに、腕を振ってうしろから押して来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
心はとどろく、みゃくは鳴る、酒のえいを円タクに蒸されて、汗ばんだのを、車を下りてから一度夜風にあたった。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さては往来ゆききいとまなき目も皆ひかれて、この節季の修羅場しゆらばひとり天下てんかくらへるは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
なほ又次手ついでにつけ加へれば、北原君は底抜けの酒客しゆかくなれども、座さへうてくづしたるを見ず。
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
悪人の虚栄心は文学者や婦人のそれよりも更にはなはだしい事を記載し、「殺人者のゑひ」と題するボオドレエルの
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ために折角せつかくゑひめたれども、酔うて席にへずといひなし、予は寝室に退しりぞきつ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
仮令たとい酒によってもつつしむ所はきっと謹しみ、女のいやがるような禁句を口外したことはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
うすると一晩ひとばんとまって、どいつもこいつもグデン/\によって陽気になって帰て来る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
よひと云ふ牆壁を築いて、其掩護に乗じて、自己を大胆にするのは、卑怯で、残酷で、相手に汚辱を与へる様な気がしてならなかつたからである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
で三四杯あほり立てたのでよひ一時いつときに発してがぐらぐらして来た。此時このとき
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
酔ってさえいなければ、もっと強調に、怪しみと驚きの表情をしたのでしょうが、たった今、ようやく酔線を越えたばかり、まだすいせいの境をうろついていた女には、それほど世界が廻っているとは見えなかったらしく、
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小綺麗さは、のんだくれには過ぎたりといえども、お増と云う女房の腕で、畳もあおい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仕方がない、それでは姉御に、済みませんがお頼み申します、つい昨晩ゆうべへべまして、と後は云わず異な手つきをして話せば、眉頭まゆがしらしわをよせて笑いながら、仕方のないもないもの、少し締まるがよい
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
今朝背面うしろから我が縫ひし羽織打ち掛け着せて出したる男の上を気遣ふところへ、表の骨太格子手あらく開けて、姉御、兄貴は、なに感応寺へ、仕方が無い、それでは姉御に、済みませんが御頼み申します、つい昨晩ゆうべへゞまして、と後は云はず異な手つきをして話せば
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一月ひとつきこそけれ、二月こそ可けれ、三月四月に及びては、精神瞢騰もうとうとして常によえるが如く、身躰からだいたく衰弱しつ
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
銀之助は会社から帰りに何処どこかで飲んで来たと見え、此時このときすでにやゝよつて居たのである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
可厭いやよ、私は、そんなに酔つてゐちや。不断きらひの癖に何故なぜそんなに飲んだの。誰にのまされたの。端山はやまさんだの、荒尾さんだの、白瀬さんだのが附いてゐながら、ひどいわね、こんなによはして。十時にはきつと帰ると云ふから私は待つてゐたのに、もう十一時過よ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
夕顔やゑうて顔出すまどの穴
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ええ、僕です、その大河です」彼は真面目に答えた。彼の頬もアルコールのために紅かった。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)