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酔客
読み方 | 割合 |
すゐかく | 33.3% |
よっぱらい | 33.3% |
すいかく | 16.7% |
よつぱらひ | 16.7% |
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細流ある所にいたれば
紅唇粉面の
哥妓紅裩を
褰て
渉る、
花姿柳腰の
美人等わらじをはいて水をわたるなど
余が江戸の目には
最珍らしく
興あり。
酔客ぢんくをうたへば
酔妓歩々躍る。
隣室の
酔客が総立ちになって、寝るんだ、座敷は、なんて
喚いて、留める芸者と折重なって、こっちの
襖へばたばたと当る。
生憎其方に
踽ける
酔客の
膁の
辺を
一衝撞てたりければ、彼は
郤含を打つて二間も
彼方へ
撥飛さるると
斉く、大地に
横面擦つて
僵れたり。
「
酔客を相手にしたつて仕方が無えだ!
廃さつせい、廃さつせい!」