“酔臥”のいろいろな読み方と例文
旧字:醉臥
読み方割合
よいふ33.3%
すいが22.2%
ゑひふし22.2%
えいふ11.1%
ゑひふ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中学生の話の通りに岩山を越えてロスコー家に忍び寄り、先ず電話線と呼鈴よびりん線を切断し、酔臥よいふしている東作を麻酔にかけ初めたが、案外麻酔が利かないのに驚いた。
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
六郎が父は、其夜酔臥すいがしたりしが、まくらもとにて声掛けられ、忽ちはね起きて短刀たんとうきはなし、一たちられながら、第二第三の太刀を受けとめぬ。その命を断ちしは第四の太刀なりき。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さて国経が酔臥ゑひふしたるを叔母をばを車にいだき入れて立かへり、此はらに生れたるを中納言敦忠あつたゞといふ、時平の不道ふだう此一を以て其余そのよるべし。
に今宵こそ屈竟くっきょうなれ。さきに僕退出まかりでし時は、大王は照射ともしが膝を枕として、前後も知らず酔臥えいふしたまひ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
悪心むらむらとおこり、介抱もせず、呼びもけで、わざ灯火ともしびほのかにし、「かくてはが眼にも……」と北叟笑ほくそゑみつゝ、しのびやかに立出たちいで、主人あるじねや走行はしりゆきて、酔臥ゑひふしたるを揺覚ゆりさまし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)