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ゑひふし
語句 | 割合 |
酔臥 | 50.0% |
醉伏 | 25.0% |
醉臥 | 25.0% |
さて国経が
酔臥たるを
見て
叔母を車にいだき入れて立かへり、此
腹に生れたるを中納言
敦忠といふ、時平の
不道此一を以て
其余を
知るべし。
取れ大酒に
醉伏燒死たるに相違なき由にて其場は
相濟たり是に依て村中
評議の上にてお三ばゝの
死骸は近所の者共
請取菩提寺へぞ
葬りける
隣家のお
清婆と云は常々お三ばゝと
懇意なりければ
横死を
貰持參せし由其酒にて
醉伏相果候事と存じられ候と聞より
彌々不審思ひ次右衞門申樣右寶澤の
顏立下唇に
小き
黒痣一ツ又左の耳の下に大なる
黒痣有しやと聞に如何にも有候と
答るにぞ然ば天一坊は其寶澤に
相違なしと兩士は郡奉行遠藤喜助に
對ひ其寶澤の
衣類等御座候はゞ
證據にも相成るべく存じ候へば申受度と云に
喜助申樣夫は
引拔無殘にも娘を
刺殺せども猶立石は前後も知らず
醉臥居たるを直助は
直樣上に
跨り
咽喉を
突貫し一ゑぐりに殺して
又箪笥の方へ
行んとせしに女房は
密と續いて來るを
なし
茶碗に
汲て
舌打鳴し呑ける程に
胸に一物ある寶澤は
酌など致し種々と
勸めける婆は
好物の酒なれば勸めに隨ひ
辭儀もせず呑ければ
漸次に
醉出て今は
正體無醉臥たり寶澤熟々
此體を