“えいふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酔臥25.0%
永孚25.0%
英布25.0%
鋭斧25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に今宵こそ屈竟くっきょうなれ。さきに僕退出まかりでし時は、大王は照射ともしが膝を枕として、前後も知らず酔臥えいふしたまひ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
恐ろしきまなこを見張り、「爾は昨日黒衣がために、射殺されたる野良犬ならずや。さては妄執もうしゅう晴れやらで、わが酔臥えいふせしひま著入つけいり、たたりをなさんず心なるか。阿那あな嗚呼おこ白物しれものよ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
元田永孚えいふ先生の如きはこの一節を説明するにも幾万言を費し、古今の大真理としたそうだが、「酔うて唄う亦楽しからずや。」という剣菱即製の論語も真理は孔夫子のと同じく
論語とバイブル (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
「馬超の勇は、いにしえの韓信かんしん英布えいふにも劣らないものです。今日、彼を討ち洩らしてのお引揚げは、山火事を消しに行って、また山中に火だねを残して去るようなもので、危険この上もありません」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかれども読者よ、我は実に読んでこの一語に至り、何者か一閃氷の如き鋭斧えいふに胸をうたれたる如く、慄然襟を正して暫らく熱祈黙祷ねつきもくたうに沈まざるを得ざりき。あゝ世には不思議なる事もあるものかな。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)