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醉伏
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ゑひふし
取れ大酒に
醉伏燒死たるに相違なき由にて其場は
相濟たり是に依て村中
評議の上にてお三ばゝの
死骸は近所の者共
請取菩提寺へぞ
葬りける
隣家のお
清婆と云は常々お三ばゝと
懇意なりければ
横死を
貰持參せし由其酒にて
醉伏相果候事と存じられ候と聞より
彌々不審思ひ次右衞門申樣右寶澤の
顏立下唇に
小き
黒痣一ツ又左の耳の下に大なる
黒痣有しやと聞に如何にも有候と
答るにぞ然ば天一坊は其寶澤に
相違なしと兩士は郡奉行遠藤喜助に
對ひ其寶澤の
衣類等御座候はゞ
證據にも相成るべく存じ候へば申受度と云に
喜助申樣夫は