“醉漢”のいろいろな読み方と例文
新字:酔漢
読み方割合
すいかん33.3%
ゑひどれ33.3%
のたまく16.7%
よひどれ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醉漢すいかんありて酒毒しゆどくため神經しんけい錯亂さくらんせられ、これがため自殺じさつするにいたりたることあるときは、彼は酒故に自殺したりとふを躊躇ちうちよせざるべし、酒は即ち自殺の原因なり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
ことの起原おこりといふのは、醉漢ゑひどれでも、喧嘩けんくわでもない、意趣斬いしゆぎりでも、竊盜せつたうでも、掏賊すりでもない。むつツばかりの可愛かはいいのが迷兒まひごになつた。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
云出したり平生よくわけの分かる感心の拙者も酒といふ狂藥に折々不感心な事を仕出かすアヽ酒は嚴禁すべきものなり聞く英國のチヤーチル卿は國中こくちうの酒屋を皆な廢し醉漢のたまく共を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
町歸りの醉漢よひどれが、何やらつぶやき乍ら蹣跚よろ/\とした歩調あしどりで行き過ぎた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)