“細流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せせらぎ46.9%
さいりう15.6%
さいりゅう9.4%
せゝらぎ9.4%
こながれ6.3%
ながれ6.3%
いさゝがは3.1%
ほそながれ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日蔭の冷い細流を、軒に流して、ちょうどこの辻の向角に、二軒並んで、赤毛氈に、よごれ蒲団はぎしたような射的店がある。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半纏着は、して、山笹をひつたりんで、細流岩魚けた。溌剌ふのはであらう。尾鰭がせてる。そのまゝ、すぼりと裸體つた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あるひはまた細流に添ふ風流なる柴垣のほとりに侍女を伴ひたる美人佇立めば、彼方なる柴折戸より美しき少年の姿立出で来れるが如き、いづれも情緒纏綿として尽きざるものなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
伸上背戸に、んで、こゝにも細流山吹るのが、いたるやうでありました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
細流ある所にいたれば紅唇粉面哥妓紅裩る、花姿柳腰美人等わらじをはいて水をわたるなどが江戸の目にはらしくあり。酔客ぢんくをうたへば酔妓歩々る。
お馬場口から曲って来ると崖の柵矢来が有りまして、此方は幡随院の崖になって居りまして、此方に細流があります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鳶尾草の花、清淨無垢の上にいて見える脈管の薄い水色、肌身微笑、新しい大空の清らかさ、朝空のふとつた細流
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
洗濯をしに来たのである。道端の細流で洗濯をするのに、なよやかなどと言う姿はない。——ないのだが、見ただけでなよやかで、に力を入れた手が、霞を溶いたように見えた。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)