“脈管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みゃくかん60.0%
みやくくわん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただこの苦痛の幾分が、あなたの脈管みゃくかんの中に流れている人情の血潮に伝わって、そこに同情の波を少しでも立ててくれる事ができるなら、僕はそれで満足です。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
全身の脈管みゃくかんに密を流すような法悦を感じて、このまま御仏の国に生れ変りそうに思えたのでしょう。
鳶尾草いちはつの花、清淨しやうじやう無垢むくかひなの上にいて見える脈管みやくくわんの薄い水色、肌身はだみ微笑ほゝゑみ、新しい大空おほぞらの清らかさ、朝空あさぞらのふとうつつた細流いさゝがは
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
わたしの脈管みやくくわんに流れるのを感じる。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)