“脈摶”の読み方と例文
読み方割合
みゃくはく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あらそえば諍うほど、お増は自分を離れて行く男の心の冷たい脈摶みゃくはくに触れるのが腹立たしかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
吐いてしまったら胸苦しさはなくなったが急に力が抜けたような気がしてそのまま動かずに天井を見ていた。脈摶みゃくはくを取ってみたがたしかであった。なんだか早くうちへ帰って寝たいと思った。
病中記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)