“せせらぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細流88.2%
渓流11.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両側の商店が、やがて片側になって、なまめかしい、べにがら格子ごうしを五六軒見たあとは、細流せせらぎが流れて、薬師山を一方に、呉羽神社くれはじんじゃの大鳥居前を過ぎたあたりから
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黒表紙にはあやがあって、つやがあって、真黒な胡蝶ちょうちょう天鵝絨びろうどの羽のように美しく……一枚開くと、きらきらと字が光って、細流せせらぎのように動いて、何がなしに
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日蔭の冷い細流せせらぎを、軒に流して、ちょうどこの辻の向角むこうかどに、二軒並んで、赤毛氈あかもうせんに、よごれ蒲団ぶとんつぎはぎしたような射的店しゃてきみせがある。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伸上る背戸に、柳が霞んで、ここにも細流せせらぎに山吹の影の映るのが、絵に描いた蛍の光を幻に見るようでありました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
時に、辻を向うに、泥脚とすねの、びしょびしょ雨の細流せせらぎくいの乱るるがごとき中へ、はねも上げないつまをきれいに、しっとりした友染ゆうぜん
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また、ポツンと間があく。渓流せせらぎの音が、急にはっきりと聞えだす。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)