渓流せせらぎ)” の例文
旧字:溪流
山下氏がつづいて、つぶやくような声でなにかいったが、それは渓流せせらぎの音にけされてキャラコさんの耳にはとどかなかった。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
どこかに置時計があるのだろう、時の流れはこのチクタクという音を媒介にして、ややもかも気ぜわしい渓流せせらぎの音をたてる。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
渓流せせらぎの音が、急にはっきりと聞えだす。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)