“けいりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渓流40.3%
繋留29.0%
谿流25.8%
溪流1.6%
景隆1.6%
景龍1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供や女中などはまだ寝ている間に、宿の後ろの丘の細道や、付近の渓流けいりゅうのほとりを歩いて何かしら二三種の草の花を抜いて来る。
沓掛より (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それまでのところは、彼は地上員が多忙たぼうの中を駈けつけて、彼のために繋留けいりゅう気球第一号の綱をゆるめてくれたものとばかり考えていた。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「人間の一生に」青木が谿流けいりゅうの中に持っていた杖の先をひたしながら云った、「こうした静かな行楽や、温い散歩が何度あるだろうか」
須磨寺附近 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その後二日間溪流けいりゅうあるいは林中りんちゅうあるいは山間さんかんてビンビテーという駅に着きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あちらこちらに種々の珍花異草があやなして轟々ごうごうたる溪流けいりゅうに臨んで居る様は、人をして奇と呼び怪と叫ばしめてなおくことを知らず、我この所に止まってこの風景と共に仙化せんかせんか
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
景隆けいりゅう師を出してこれを救わんとすれば、燕王は速く居庸関きょようかんより入りて北平ほくへいかえり、景隆の軍、寒苦に悩み、奔命に疲れて、戦わずして自ら敗る。二月、韃靼だったんの兵きたりて燕を助く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
舞陽ぶようの人、陳巌ちんがんという者が東呉とうご寓居ぐうきょしていた。唐の景龍けいりゅうの末年に、かれは孝廉こうれんにあげられて都へゆく途中、渭南いなんの道で一人の女に逢った。