“渭南”の読み方と例文
読み方割合
いなん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舞陽ぶようの人、陳巌ちんがんという者が東呉とうご寓居ぐうきょしていた。唐の景龍けいりゅうの末年に、かれは孝廉こうれんにあげられて都へゆく途中、渭南いなんの道で一人の女に逢った。
なぜならば、曹軍の敗滅急なりと見て、ここに渭南いなんの県令丁斐ていひという者が、南山なんざんの上から牧場の牛馬を解放して、一散に山から追い出したのである。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
始めは清河せいか崔氏さいしむすめと一しょになりました。うつくしいつつましやかな女だったような気がします。そうしてあくる年、進士しんしの試験に及第して、渭南いなんになりました。
黄粱夢 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)