トップ
>
渭南
>
いなん
ふりがな文庫
“
渭南
(
いなん
)” の例文
舞陽
(
ぶよう
)
の人、
陳巌
(
ちんがん
)
という者が
東呉
(
とうご
)
に
寓居
(
ぐうきょ
)
していた。唐の
景龍
(
けいりゅう
)
の末年に、かれは
孝廉
(
こうれん
)
にあげられて都へゆく途中、
渭南
(
いなん
)
の道で一人の女に逢った。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
なぜならば、曹軍の敗滅急なりと見て、ここに
渭南
(
いなん
)
の県令
丁斐
(
ていひ
)
という者が、
南山
(
なんざん
)
の上から牧場の牛馬を解放して、一散に山から追い出したのである。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
始めは
清河
(
せいか
)
の
崔氏
(
さいし
)
の
女
(
むすめ
)
と一しょになりました。うつくしいつつましやかな女だったような気がします。そうして
明
(
あく
)
る年、
進士
(
しんし
)
の試験に及第して、
渭南
(
いなん
)
の
尉
(
い
)
になりました。
黄粱夢
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
崔
(
さい
)
は長安の
永楽里
(
えいらくり
)
という処に住んでいた。
博陵
(
はくりょう
)
の生れで
渭南
(
いなん
)
に別荘を持っていた。貞元年中のこと、
清明
(
せいめい
)
の時分、渭南の別荘へ帰って往ったが、ある日、
昭応
(
しょうおう
)
という処まで往くと陽が暮れてしまった。
崔書生
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
加うるに、彼が、ひとまず自軍を
渭南
(
いなん
)
の陣にまとめて後、陣中、しきりに不穏の空気がある。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
さきに
祁山
(
きざん
)
、
渭南
(
いなん
)
の地方にわたって、大いに
撫民
(
ぶみん
)
に努め、
屯田自給
(
とんでんじきゅう
)
の長計をたてて、兵糧にはさして困らないほどにはなっているものの、かくてまた、年を越え、また年を越えて
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渭
漢検1級
部首:⽔
12画
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
“渭”で始まる語句
渭水
渭之津
渭山
渭州
渭河
渭城
渭塘
渭
渭塘奇遇記
渭川