“渭山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いやま50.0%
いざん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大事の曙光しょこうに一まつの黒き不安をすってしまった! もし向後こうご渭山いやまの城に妖異のある場合はいよいよ家中の者に不吉を予感さするであろう。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渭山いやまの城中に、なんで、江戸の隠密などがおりましょうぞ。夢をみておいでられたのであろう、おお、方々かたがた、早くを——いつもより燭台を多く!」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、その辺は分りかねる。しかし、今日なお渭山いざんの城にたくわえある、武器、船具、たて強薬ごうやくやじり、金銀の軍用は、みな当時、天草より持ち込んだ物や、義伝公の御用意であったことはたしかでござる」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)