“強薬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうやく50.0%
つよぐすり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よほど火力のある強薬ごうやくで遠方から撃ったものだという証拠は、たまうなりと音響のあいだに、息を二つ吸うほどな時間があったのでも分った。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
強薬ごうやくの加減だの湿り弾なども交じっているせいである。二十幾挺かの銃身中に、不発だったのも五、六挺はあった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれにしても、秋から冬にかけて、鉄砲方の面々は年々交代で羽田または洲崎の方面に出張し、鷲の飛んで来るのを待ち受けて、強薬つよぐすりで撃ち落すのである。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「拙者五年の苦心は、大筒の尾栓びせん螺線止ねじどめであった、今までの大筒は、五貫目玉を強薬つよぐすりで撃ち出すと、たった一発で尾栓が破裂したが、これからはもう、その心配は無い——が」
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)