“強情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうじょう68.4%
がうじやう11.8%
すね2.6%
ねだ2.6%
かたくな1.3%
おしつよ1.3%
がうじよう1.3%
きごわ1.3%
こうじょう1.3%
ごうじやう1.3%
しぶと1.3%
しぶとい1.3%
しぶとき1.3%
しぶとひ1.3%
つれなさ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「きみがぼくに行けと言うのは、あの人たちがびんぼうだからというのではない。だからぼくは行かない」とマチアは強情ごうじょうに答えた。
大學者だいがくしやさまがつむりうへから大聲おほごゑ異見いけんをしてくださるとはちがふて、しんからそこからすほどのなみだがこぼれて、いかに強情がうじやうまんのわたしでも
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
子細のあれば、身を隠す、我は現世になきものと、ひとへに良人にかしづけよ。我は元来強情すねものの、人交はりは好かぬ身を、心にもなき大都の風に、顔さらせしは、誰が為ぞ。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
またちっとでも強情ねだりがましい了見があったり、一銭たりとも御心配をかけるようなかんがえがあるんなら、私は誓って口は利かんのです。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
むしろそのあまりに強情かたくな性質せいしつ……一たんうとおもえばあくまでそれをとうそうとする、我侭わがまま気性きしょうめであったようにおもわれました。
くだきても云せずに置べきや如何に/\と有に九郎兵衞は猶も強情おしつよく是はまことに以て御無體むたいなる仰かな私し申上る儀に聊かも僞りは御座なくと云張いひはるにぞ大岡殿いや僞りなしとは云さぬぞコレ/\本多長門守家來共只今承まはる通り大井河原の男女の死骸しがい推察すゐさつする所石川安五郎妻と今一人は其を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
無敵むてきにわけのわからぬ強情がうじよう加减かげん唯〻たゞ/\女房にようぼうにばかりやはらかなる可笑をかしさも呑込のみこめば、伯母おばなるひと口先くちさきばかりの利口りこうにてれにつきてもからさつぱり親切氣しんせつげのなき
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
孔子は恐らく貧相な不男ぶおとこであったろうし、孫子は薩摩さつま芋侍いもざむらいのような骨太な強情きごわものであったであろう——のたまわくや、矢声掛声やごえかけごえは、そなたのかわいい唇から決してれてはならぬものじゃ
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
そしてあの荒れ小屋に連れこむと、身の自由を奪っていろいろと折檻せっかんしたが、強情こうじょうな彼奴は、どうしても白状しなかった。私は怒りのあまり、遂に最後の手段をえらんだ。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
星野さん あなたはどうも強情ごうじやうでよろしくない
「なかなか強情しぶとうございましたが、ぼんのくぼの鍼痕のことを申しますと、とうとう白状いたしました」
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
引立て拷問所へ引出し理左衞門は上座じやうざに直り是迄屡々しば/\拷問に及べども蒟蒻こんにやくのと云かすめ今に白状致さぬ故今日は此理左衞門が自身に拷問がうもんを見聞せん強情しぶといやつめと一調子てうし引上げコリヤ者共九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ひ奉るとこゑふるはせ引ども押ども動かねば同心大勢立掛り強情しぶときをんなさがらぬかと無體むたい引立ひきたてゆかんとするを大岡殿は此體このていを見られコレ/\手荒てあらき事をして怪我けが
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つけられて惡漢どもよし/\合點がつてん承知の濱と遂ひに懷劔を捻取もぎとりつゝ手どり足どり旋々くる/\まき強情しぶとひ婀魔あまめと引摺ひきずりねぢつけ駕籠へ入れんとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さうすると、ランゲナウびとは、半ば悲しさうに、半ば強情つれなささうに、言つた。「十八です」それから二人は默つた。