“こうじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウジョウ
語句割合
口上47.8%
工場31.3%
皇城2.6%
皇麞2.6%
江城1.7%
綱常1.7%
向上0.9%
江上0.9%
交情0.9%
光乗0.9%
厚情0.9%
庚娘0.9%
強情0.9%
後情0.9%
攻城0.9%
礦場0.9%
興娘0.9%
鋼条0.9%
香城0.9%
高上0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはな、首へ市蔵と書いたふだをぶらさげて、私は以来市蔵と申しますと、口上こうじょうを云って、みんなの所をおじぎしてまわるのだ。
よだかの星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今や工場こうじょう煤烟ばいえんと電車の響とに日本晴にほんばれの空にもとんびヒョロヒョロの声まれに、雨あがりのふけた夜に月は出ても蜀魂ほととぎすはもうかなくなった。
当時都下の平民が新に皇城こうじょうの門外に建てられたこの西洋造を仰ぎ見て、いかなる新奇の念とまた崇拝の情に打れたか。
また大将の典侍腹てんじばらの二男と、式部卿の宮の御長男でもとは兵衛督であって今は源中納言となっている人の子のこの二人が「皇麞こうじょう」、右大臣の三男が「陵王りょうおう
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
麹町永田馬場の日吉山王、江城こうじょう産土神うぶすながみとして氏子うじこもっとも多く、六月十五日はその祭礼である。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
の書のたいたるや、水滸伝すいこでん平妖伝へいようでん等に同じといえども、立言りつげんは、綱常こうじょう扶植ふしょくし、忠烈を顕揚するに在りというをもって、南安なんあんの郡守陳香泉ちんこうせんの序、江西こうせい廉使れんし劉在園りゅうざいえんの評、江西の学使楊念亭ようねんていの論
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それが一だん向上こうじょうすると浅黄色あさぎいろになり、さらまた向上こうじょうすると、あらゆるいろうすらいでしまって、なんともいえぬ神々こうごうしい純白色じゅんぱくしょくになってる。
が、不思議ふしぎなもので、だんだん修行しゅぎょうむにつれて、ドーやら情念こころ発作ほっさ打消うちけしてくのが上手じょうずになるようでございます。それがつまり向上こうじょうなのでございましょうかしら……。
江畔こうはんの大地主穆家ぼくけでは、明けがた大勢の客を迎え入れていた。息子二人は手柄顔てがらがおに、江上こうじょうから連れ帰った珍客の宋江そうこうを、まずわが親にひきあわせる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江上こうじょうでいちどめた酔いがぱっと出て、話はすぐはずみだした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夫人と自分との交情こうじょうが発展して行く有様が、いろ/\に頭の中に描かれた。異性の間の友情は、恋愛の階段であると、夫人が云った。もしそれがそうなったら、何うしたらよいだろう。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
六角の象嵌鍔ぞうがんつばあいよりの柄糸つかいと、めぬきは四代光乗こうじょうが作らしく、観世水かんぜみず若鮎わかあゆめこまれ、柳しぼりのさやごしらえ、なんともいえない品格がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けん一は、ただ、その厚情こうじょう感謝かんしゃしました。かれ負傷ふしょうしたことを故郷こきょうおやにも、老先生ろうせんせいにもらさなかったのです。孝経こうきょうなか身体髪膚受之父母しんたいはっぷこれをふぼにうく不敢毀傷孝之始也あえてきしょうせざるはこれこうのはじめなり。と、いってあった。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
金大用きんたいよう中州ちゅうしゅうの旧家の子であった。ゆう太守のむすめで幼な名を庚娘こうじょうというのを夫人に迎えたが、綺麗きれいなうえに賢明であったから、夫婦の間もいたってむつましかった。
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
そしてあの荒れ小屋に連れこむと、身の自由を奪っていろいろと折檻せっかんしたが、強情こうじょうな彼奴は、どうしても白状しなかった。私は怒りのあまり、遂に最後の手段をえらんだ。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こだわった後には、気まずい後情こうじょうが、尾を引いていた。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
政府はほとんど全国の兵をげ、くわうるに文明精巧せいこう兵器へいきを以てして容易よういにこれを鎮圧ちんあつするを得ず、攻城こうじょう野戦やせんおよそ八箇月、わずかに平定へいていこうそうしたれども
私は何の気なしに一歩ひとあし礦場こうじょうの中へ踏込んだ。やはり四辺あたりに人の気はいがせなかった。私は不思議に思って怖る怖る誰かに怒鳴どなられはせぬかと心に不安を感じながら二歩ふたあし三歩みあし中へ入って行った。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あんたと許嫁いいなずけになっていた興娘こうじょうも、病気でなくなったのじゃ」
金鳳釵記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
問題の地下戦車第一号は大型の二台の牽引車に鋼条こうじょうでつながれ、まわりを小型戦車にまもられながら、ひきずられて、いった。その大きさは、三十トン戦車ぐらいのものであった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
香城こうじょうはその晩年の号である。けい安積艮斎あさかごんさいに受け、医を躋寿館せいじゅかんに学び、父槐園かいえんのちけて幕府の医官となり、天保十二年には三十八歳で躋寿館の教諭になっていた。栗本鋤雲は栲窓の弟である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
或者は大成し、或者は中道で倒れ、そうして一般の標準なるものは高上こうじょうするに相違ない。……などと云うような予言なら、愚昧の評者でも云い切ることが出来る。
日本探偵小説界寸評 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)