“穆家”の読み方と例文
読み方割合
ぼくけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風をはらむ帆ばたきもつかのま、江を下るのは矢の如しである。着いた所は掲陽鎮けいようちん郊村こうそん穆家ぼくけ、すなわち穆春兄弟のやしきだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江畔こうはんの大地主穆家ぼくけでは、明けがた大勢の客を迎え入れていた。息子二人は手柄顔てがらがおに、江上こうじょうから連れ帰った珍客の宋江そうこうを、まずわが親にひきあわせる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、穆家ぼくけの兄弟、三の面々、例の薛永せつえいや裁縫師の小男までも、こう申し出て、すべて梁山泊落ちときまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)