“江畔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうはん50.0%
かうはん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江畔こうはんの大地主穆家ぼくけでは、明けがた大勢の客を迎え入れていた。息子二人は手柄顔てがらがおに、江上こうじょうから連れ帰った珍客の宋江そうこうを、まずわが親にひきあわせる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは江畔こうはんの一軒。例の田舎酒屋のじいさんと、せがれの王定六とが、いまし方、店を開けたばかりのところだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『お見立みたて』と言つて、別離わかれの酒を斯の江畔かうはんの休茶屋で酌交くみかはすのは、送る人も、送られる人も、共に/\長く忘れまいと思つたことであつたらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)