“江刺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えさし90.9%
えざし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近刊佐々木喜善君の『江刺えさし郡昔話』に出でいる灰蒔き爺の話は教科書に載ったものとは異態で、田舎びたるだけこの話の原始的のものたるを示す。
この話の代表的なものともみるべきものに、奥では糠部ぬかべ(1)の糠部長者の竈の火焚き男、アラミの郷々くにぐにでは江刺えさし郡の花若話(2)などがそれである。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)
「十二日。晴。」一戸の記に拠れば、武揚等の雪中せつちゆう江刺えざしに入つた日である。松前の陥いつた時、藩主松前徳広のりひろは江刺にゐて、敵兵の至る前に熊石に逃れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)