“江湖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこ64.3%
せけん7.1%
エコ7.1%
ごうこ7.1%
7.1%
よのなか7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こんなところで、ふとお会いできようとは、じつに意外。一清道人、公孫勝のお名は、つと江湖こうこ(世間)で伺っていました」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここへらんに乗って仮に世へ降りてきたような一仙人と、江湖せけんの俗から拝まれている羅真人は、いま、松鶴軒しょうかくけん椅子いすって、ふと瞑想めいそうからめていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
フフフ、九州は肥前佐賀、やっぱしこんな風な大川が流れててな、江湖エコ々々ちったっけ。いや、これほどデケエ川じゃなかったけどよ。
破れわらじ (新字新仮名) / 三好十郎(著)
下総しもうさの国山梨村大竜寺の長老、ある年江湖ごうこを開きたるに、少し法門の上手なるによりて慢心を生じ、多くの僧侶のおる前にて急に鼻が八寸ほども高くなり、口は耳の根まで切れたれば
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
幸に江湖の識者来つて、吾人に教へよ、吾人をして通津つうしんを言ふの人たらしむるなかれ。吾人は漁郎ぎよらうを求めつゝあり、吾人をして空言くうげんともとならしむる勿れ。天下誰れか隣人を愛するを願はざる者あらむ。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
この男は天上界における天殺星てんさつせいという魔星まのほしであって、かりに人の世に生れ、文明の灯が江湖よのなかにかがやくまではと、天帝のおいいつけで
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)