“せけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世間97.9%
社会1.4%
江湖0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、むほどのことでもなかろうが、なんわかおんな急病きゅうびょうでの。ちっとばかり、あさから世間せけんくらくなったようながするのさ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
藤原、平家、源氏、いつの治世でも、俗吏は醜悪の歴史を繰り返し、人民は、ずるく、あくどく、自己のことばかりで生きている。それが社会せけん
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここへらんに乗って仮に世へ降りてきたような一仙人と、江湖せけんの俗から拝まれている羅真人は、いま、松鶴軒しょうかくけん椅子いすって、ふと瞑想めいそうからめていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼が、かねて江湖せけんに噂のたかい花和尚魯智深ろちしんと会ったのはこのさいである。青面獣の楊志ようしらとも初対面であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)