“社会”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃかい50.0%
よのなか28.1%
うきよ9.4%
せけん6.3%
しやくわい3.1%
このよ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文明(ぶんめい)のこの社会(しゃかい)に生(う)まれながら、昔(むかし)のものなぞをありがたがるのは、じつにくだらないことだと、彼(かれ)は簡単(かんたん)に考(かんが)えたのであります。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そりやあ、もう、新平民か新平民で無いかは容貌(かほつき)で解る。それに君、社会(よのなか)から度外(のけもの)にされて居るもんだから、性質が非常に僻(ひが)んで居るサ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「いえ」と小枝は微笑しながら、「浮世の外ではございません。立派な浮世でございます。二人以上の人間が集まり住んでおりますからは、やはり社会(うきよ)でございます」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「それもいい。——それもいいがあのような仏魔を、永くこの世に置くことは、取りも直さず、社会(せけん)の害毒になるではないか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斯(かゝ)る中(なか)にも社会(しやくわい)に大勢力(だいせいりよく)を有(いう)する文学者(ぶんがくしや)どのは平気(へいき)の平三(へいざ)で行詰(ゆきづま)りし世(よ)を屁(へ)とも思(おも)はず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
永(なが)く牢(ひとや)に繋(つなが)れし人間(ひと)の、急に社会(このよ)へ出でし心地して、足も空に金眸(きんぼう)が洞(ほら)に来(きた)れば。金眸は折しも最愛の、照射(ともし)といへる侍妾(そばめ)の鹿を、辺(ほとり)近くまねき寄(よせ)て、酒宴に余念なかりけるが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)