“行詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきづま58.3%
ゆきつま33.3%
ゆきづめ4.2%
ゆきづまり4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中世的世界が行詰ゆきづまって近世科学の時代に入った時、自己表現的なる歴史的実在の世界は、自己自身に返って新なる哲学の出立点を求めた。
デカルト哲学について (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
小林氏は行詰ゆきつまつたやうに、口をもぐもぐさせた。そこへ煎茶茶碗や、吸物椀や、灰落しのやうな、安物の政友会代議士が五六人どやどやと入つて来た。
橋の行詰ゆきづめにも交番があって、巡査は入口にもたれて眠るようにしていた。山西は安心した。小女こむすめはそのたもとを左に折れて河岸かしぶちを歩いた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秀夫は婢にいて狭い廊下をちょと往くと、行詰ゆきづまりの左側に引立てになったふすま半開はんびらきになったへやがあった。婢は秀夫をその中へ案内した。
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)