“行者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょうじゃ74.1%
ぎやうじや16.7%
アンジヤ3.7%
ぎようじや1.9%
アンニヤ1.9%
ギヤウジヤ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
来年らいねんなつは、方々ほうぼうやまへまいります。わたしつけなければ、おちおうた行者ぎょうじゃたのんで、どうにかして、れてまいります。」
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)
而して駒ヶ嶽登臨の客は多くこの地よりするを以て、夏時かじ白衣はくい行者ぎやうじや陸續としてくびすを接し、旅亭は人を以てうづめらるゝと聞く。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
京花園の妙心寺派に属する、一種の奴隷宗教家——念仏ヒジリの様な者で、禅宗の方で行者アンジヤと言ふもの——のやつて居たのがあるらしいのです。
そのうちに大野屋の惣領息子そうりようむすこ、すなはち要次郎の兄がある人から下谷したやに偉い行者ぎようじやがあるといふことを聞いて来たが、要次郎はそれを信じなかつた。
行者アンニヤの持つて居るものを見ても想像出来る様に、箱の中が、即宗教の世界であつたのだから、其中で踊らした、と言ふ事だつてなかつた、とは言はれまいと思ふ。
以前、坪内博士も脚色せられた葛城カツラギの神ひとことぬしの如きは、猛々しい雄略天皇をさへ脅した神だのに、エン行者ギヤウジヤにはさん/″\な目にあはされた事になつて居る。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)