“ぎようじや”の漢字の書き方と例文
語句割合
行者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに大野屋の惣領息子そうりようむすこ、すなはち要次郎の兄がある人から下谷したやに偉い行者ぎようじやがあるといふことを聞いて来たが、要次郎はそれを信じなかつた。
行者ぎようじやきつねつかひなどとののしつてゐながらも、今やその影を実地に見せられて、かれはにわかに云ひ知れない恐怖に襲はれた。子供等がお化けだと叫んだのも嘘ではなかつた。
あくる日は弥助ひとりで再び下谷の行者ぎようじやをたづねると、老いたる行者は又かんがへてゐた。