“ぎやうじや”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ギヤウジヤ
語句割合
行者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
社会主義は、理非曲直りひきよくちよくの問題ではない。単に一つの必然である。僕はこの必然を必然と感じないものは、あたか火渡ひわたりの行者ぎやうじやを見るが如き、驚嘆の情を禁じ得ない。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
われは羅馬ロオマの七寺を巡りて、行者ぎやうじやともに歌ひぬ。吾情は眞にして且深かりき。然るをこれに出で逢ひたるベルナルドオは、刻薄なる語氣もて我に耳語していふやう。
何よりもおぼつかなきは御所勞ごしよらうなり。かまへて、さもと、三年みとせのはじめのごとくに、きうぢ(灸治きうぢ)させたまへ。やまひなき人も無常むじやうまぬかれがたし。たゞし、としのはてにあらず法華經ほけきやう行者ぎやうじやなり。