“孝行者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうかうもの25.0%
かうかうもん25.0%
かうこうもの25.0%
こうこうもの25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申せといはれければ福井町勘兵衞たな權三助十と申者委細ゐさい存罷在候間此者より御聞取下おんきゝとりくだされ候樣にとねがひけるにぞ偖々其方そのはう孝行者かうかうものなり吟味中八右衞門へあづけると申渡されしかば其日は彦三郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「御承知だつしやろが、松蔵はんはえら孝行者かうかうもんだしてな。」と仲に立つた男はくすぐつたさうな顔をして星島氏に言つた。
「どうせべられるなら、こんな孝行者かうこうものおやくちにはいるのは幸福しあはせといふもんだ」と、よろこんでその觀念くわんねんをとぢました。そして二ふたゝびひらきませんでした。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
父の不孝の行いをいさめたのだから、孝行者こうこうもの手本てほんだといっているが、それならば父についてわざわざ山奥まで出かけるまえに、そう言ってもよさそうに思われる。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)