“行路病者”の読み方と例文
読み方割合
こうろびょうしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
告知板こくちばん掲示けいじをしてあるほか、午後一時のラジオで「行路病者こうろびょうしゃ」の仲間に入れて放送もしたのであるが、さらに引取人の現れる模様がなかった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
在来とてもこんな場合に睡さうな眼をしたとは云へ、今日のはまるで行路病者こうろびょうしゃのそれのやうな、せいこんれ果てた、疲労しきつた色を浮かべてゐるではないか。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
胃のサボタージュのひどい時にはしばしば脳貧血を起すものだ、脳貧血はところ嫌わず起るものだから厄介やっかいだ、私はこの脳貧血のために今までに二度行路病者こうろびょうしゃとなって行き倒れたことがある。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)