“度外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どはず60.9%
どはづ17.4%
どがい13.0%
どは4.3%
のけもの4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引捻ひんねじれた四角な口を、額までかつと開けて、猪首いくび附元つけもとまですくめる、と見ると、仰状のけざま大欠伸おおあくび。余り度外どはずれなのに、自分から吃驚びっくりして
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其処そこからりるのだとおもはれる、まつほそくツて度外どはづれにせいたかいひよろ/\したおよそ五六けんうへまでは小枝こえだ一ツもないのがある。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
右等みぎらの事件に至りては、他国の内政に与聞せざる善政の度外どがいおくべきものなり。ゆえにこの種の事をはかるはその実はなはあやうしとす。〈同五百廿葉〉
従ってこれら度外どはずれの調子と真白の地面と明るい陽光とに最もよく釣合うところの風景の点景は如何なるものかといえば多少飛上ったもののすべてでなくてはならない。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
そりやあ、もう、新平民か新平民で無いかは容貌かほつきで解る。それに君、社会よのなかから度外のけものにされて居るもんだから、性質が非常にひがんで居るサ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)