“小枝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こえだ63.0%
さえだ28.3%
さえ6.5%
こやで2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春(はる)の風(かぜ)は、青々(あおあお)と晴(は)れた空(そら)を渡(わた)っていました。そして木々(きぎ)の小枝(こえだ)は、風(かぜ)に吹(ふ)かれて、なにか楽(たの)しそうに小唄(こうた)をうたっていたのです。
さまざまな生い立ち (新字新仮名) / 小川未明(著)
衣服(きもの)を剥がれたので痩肱(やせひじ)に瘤(こぶ)を立てている柿(かき)の梢(こずえ)には冷笑(あざわら)い顔の月が掛かり、青白く冴(さ)えわたッた地面には小枝(さえだ)の影が破隙(われめ)を作る。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
お梵妻(だいこく)の姪で名は小枝(さえ)という。そう聞けばやはり違うかと思うものの、見れば見るほど瓜ふたつである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また「遅速(おそはや)も汝(な)をこそ待ため向つ峰(を)の椎の小枝(こやで)の逢ひは違(たげ)はじ」(巻十四・三四九三)と或本の歌、「椎の小枝(さえだ)の時は過ぐとも」の椎(しい)は思比(シヒ)、四比(シヒ)と書いているから、楢(なら)ではあるまい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)