“小唄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうた95.5%
ロマンス2.3%
リード2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はるかぜは、青々あおあおれたそらわたっていました。そして木々きぎ小枝こえだは、かぜかれて、なにかたのしそうに小唄こうたをうたっていたのです。
さまざまな生い立ち (新字新仮名) / 小川未明(著)
広場の少し手前にある一軒の小店の前の車道で、髪の黒い若い手回し風琴ふうきんやが立って、何やらひどく感傷的な小唄ロマンスを鳴らしていた。
この事実を知るために、ず音楽について考えよう。音楽は主観芸術の典型であり、純一に感情的な表現であるけれども、智慧のすぐれた観照なしには、その最も単純な小唄リードすら作り得ない。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)