“リード”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
歌曲66.7%
譚詩6.7%
外被6.7%
小唄6.7%
6.7%
歌謡6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
続く幾つかの室内楽や美しい歌曲リードの数々は、友人達に励まされてとにもかくにも世に送り出されたが、当時は誰もかえりみるものはなかった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
「ホホウ、『ニーベルンゲン譚詩リード』——世界古典叢書ワールズ・フェマス・クラシックスだな。これはラスベルグ稿本マニュスクリプトの逐字訳で、英訳の中では一番価値の高いものなんだが」
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ねえ支倉君、『ニーベルンゲン譚詩リード』のこの事件における意義は、けっして後半の匈牙利ハンガリー王宮にはない、むしろ前半の、しかも氷島イスランドの中にあるんだ。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
外被リードをあげてレグレティングのところをおさえてみて、それからひくい声でつぶやいた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この事実を知るために、ず音楽について考えよう。音楽は主観芸術の典型であり、純一に感情的な表現であるけれども、智慧のすぐれた観照なしには、その最も単純な小唄リードすら作り得ない。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
和一郎は、ごく自然なとりなしで、やがてシューベルトのリードを弾き出した。松浦が口ずさみから段々本気になって、声量はとぼしいが正確で地味なバリトーンで歌いだした。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あのベートーベンの交響楽シムホニイや、ショパンの郷愁楽ノクチューンや、シューベルトの可憐かれん歌謡リードや、サン・サーンスの雄大な軍隊行進曲ミリタリマーチやが、いかに情熱の強い魅力で、諸君の感情をあおぎたてるか。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)