“ロマンス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伝奇譚15.4%
冒険15.4%
小説15.4%
華想曲15.4%
伝奇小説7.7%
小曲7.7%
浪漫斯7.7%
物語7.7%
7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい知り合つたばかりの女性、しかも美しく高貴な女性と、たつた二度目に会つたときに、もう既に自動車に、同乗すると云ふことが、信一郎には、宛ら美しい夢のやうな、二十世紀の伝奇譚ロマンスの主人公になつたやうな、不思議な歓びを与へて呉れた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
つい知り合ったばかりの女性、しかも美しく高貴な女性と、たった二度目に会ったときに、もう既に自動車に、同乗するとうことが、信一郎には、さながら美しい夢のような、二十世紀の伝奇譚ロマンスの主人公になったような、不思議なよろこびを与えてれた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自分の人生に、明けかゝった冒険ロマンスあけぼのが、またそのまゝ夜の方へ、逆戻りしたようにも思われた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自分の人生に、明けかゝつた冒険ロマンスの曙が、またそのまゝ夜の方へ、逆戻りしたやうにも思はれた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
チャップチャップ、船台を洗う波の音がきこえる、ぼくは小説ロマンスめいた気持でしょう、死にたくなりました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
小説ロマンスとは circumstance の詩だと、彼は言った。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
妹を奪ってゆくジーグムントは、客間式の華想曲ロマンスをテナーで歌っていた。
音楽として聞かれるものは、速歩調やあるいは——祭りの日に——アドルフ・アダムの接続曲を奏する田舎楽隊、華想曲ロマンスをひく教会堂のオルガン、町の娘たちのピアノの練習、などばかりだった。
ある意味ではまさしく歴史小説であるよりも以上に伝奇小説ロマンスであるかもしれない。
ヴェリチャーニノフは、今ではほとんど誰にも知られていないような、あるグリンカの小曲ロマンスを選んで歌いだした。——
興の乘ったグリンカは、自分の作品のなかの氣に入っている曲を殘らず歌いかつ彈じたが、そのなかにこの小曲ロマンスもはいっていたのである。
そうして両方ともうそと信じて疑わないほど浪漫斯ロマンスに縁の遠い女であった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのために心楽しくて、すでに未来の物語ロマンスまでみずから描いていた。
詩がわかるとか、ウタが好きだといふやうな呑気なものではなくつて大旅団のかしらから一兵卒に至るまでが、夫々悉く「ロマンス」の作家であつたといふのだ。
浪曼的月評 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)